JAコスモス、JA土佐れいほく 「こどもくらぶ」で育児応援(平成27年10月25日付高知新聞朝刊)

若い世代に地域の輪を 県内全域へ広がり期待

JAコスモス、JA土佐れいほく 「こどもくらぶ」で育児応援(平成27年10月25日付高知新聞朝刊)

 地域に密着し、地域と共に歩んできたJA。これからの地域を担う若い世代との絆を深め、さらによりよい地域づくりに貢献するための「子育て応援」の活動に乗り出している。子育てに奮闘するお母さん、お父さんを応援し、“地域の宝”である子どもを大切に育てていこうと、全国で43県250JAが取り組みを行っている(2015年1月現在)。県内でいち早く取り組みを進めている「JAコスモス」「JA土佐れいほく」を取材した。

 「JAコスモスこどもくらぶ」は、次世代を担う若い世代の子育てを応援することを目的として、2012年に発足した。3年前、早くから「JAこども倶楽部」の活発な活動が行われている「JA愛媛たいき」を視察したJAコスモス共済部普及第一課の高鴨俊介課長(40)が「うちでもやりたい!」と先陣を切った。
 子育て中の若手から子育てを終えたベテランまで、管内9支所から20人ほどを動員してプロジェクトチームを結成。喜んでもらえる企画、子どもたちの安全を守れる環境、子ども連れでも過ごしやすい会場づくりについて意見を出し合った。
 会員は、「JAコスモス管内に在住または勤務する人、および出身者」とし、妊婦と1歳未満の子どもを持つ保護者を対象に、2012年の10月から会員募集をスタートした。
 2013年から毎年3月と9月に「ベビーサイン教室」「ベビーアート教室」「子どもの食育相談会」など子どもと一緒に楽しめる制作活動や体験イベントを実施し、子育てに役立つ情報提供を行っている。
 現在の会員数は122人。子どもが2歳になった年の3月末をもって“卒業”となるが、同JAは受け皿として、2歳から4歳の子どもを持つ保護者を対象にした「こどもくらぶ・すてっぷ」を立ち上げ、会員を募集している。

▼常に利便性向上を

▼常に利便性向上を

 9月中旬、高岡郡佐川町甲の同JA本所で、6回目となるイベント「リトミック教室」が開催された。
 リトミックとは、音楽に合わせて自分で考えて体を動かし、心と体を育て、感性や知性を伸ばす音楽教育で、子育て世代にとっては関心が高い習い事の一つ。地元で気軽に試すことができる機会とあって、29組82人の親子が参加する盛況なイベントとなった。
 会場には、転んでもけがをしないようウレタンマットが敷かれており、子どもらは笑顔ではだしで歩き回ったり、音楽に合わせて跳びはねるなど自由に動き回ることができる。隣にはおもちゃやアニメビデオを用意したプレイルームを設け、ぐずつく子どもや兄弟の遊び場、父親たちの待機所として活用された。
 また、すぐそばにおむつ替え室、授乳室を用意し、男性が間違って入室しないよう入り口にスタッフを配置。常に利用者の声に耳を傾け、利便性向上を心掛けている。
 「子どもが同じくらいのお子さんとコミュニケーションしているのを見るのが楽しい」(20代女性)、「子どもの反応を見られるのがいい。どんなことに興味があるのかが分かる」(30代女性)、「高知市でしかやっていないような講座や体験活動があり、遠くまで行かなくていいので助かってます」(30代女性)という声が聞かれ、参加者には好評だ。
 高鴨課長は「若い人の間には、『JAは農家でなければ利用できない』という認識がありますが、実際は、農家でなくても利用できるサービスがあります。『こどもくらぶ』も地域の方ならどなたでもご参加いただけます。地域に触れ合い、子育てを楽しみ、友達をつくる機会として、『子どもを授かったらこどもくらぶへ』という意識が広まっていけばうれしく思います」と語る。

▼子育て世代中心に

▼子育て世代中心に

 高鴨課長の地域への思い、若い人たちとの絆づくりへの思いが伝播(でんぱ)し、JA土佐れいほくでも2013年に取り組みがスタートした。
 子育て世代を中心に、管内各支所、各部署から20人が集まり運営委員会を発足。さらに、管内の全ライフアドバイザーが加わって、イベントの内容を練り、運営に当たっている。
 JAコスモスと同様、会員はJA管内在住者および在勤者、出身者が対象で、一人一人に担当がついて日頃から関わりを密に持ち、各家庭への子育て情報誌の配布、誕生日プレゼントのお届けなどを行っている。
 「若い人たちはJAに足を運ぶ機会がないので、不安もある。『ちょっと行ってみん?』と声を掛けるところから」と、保育園の保護者仲間でもある同世代の職員による声掛けを中心に、地域のイベントとして定着を図っている。
 今夏、「JA土佐れいほくこどもくらぶ」主催の交通ルールを学ぶイベント「JA共済アンパンマン交通安全キャラバン」と、小学生を対象とする「ちゃぐりんフェスタ」を同日開催し、約200人の子どもと保護者らが集まった。子どもたちの声が響き渡り、活気のある一日となった。
 金融共済部渉外課の小笠原憲吉課長(42)は「『おじいちゃん、おばあちゃんはJAの組合員ですが、私は組合員ではないので』と参加を遠慮される方もいらっしゃいます。若い世代に地域の輪を作り、広げていく一助となればうれしいです」と今後の広がりに期待を寄せる。
 JAコスモスの高鴨課長は、核家族になってお母さんの負担が増える子育ての現状から、「こどもくらぶ」が県内全域に拡大することを願っている。「(各JAが)共同でやればもっと面白いこともできる。もっと大きなイベントもできる」と、未来を展望。JA全体で高知の子育てを楽しくする役割を担いたいと語る。

《直販所見〜つけた》 JA土佐れいほく Aコープとさ

《直販所見〜つけた》 JA土佐れいほく Aコープとさ

 今年の1月に改装した「Aコープとさ」。店内の一角にある直売コーナーは、規模が小さいものの地物野菜が季節を告げる。丹精込めて作った野菜は、田舎暮らしを楽しむ人々の成果品でもある。これからの季節は新物のコンニャク芋で作る田舎こんにゃくが出回り、みそ、漬物なども並ぶ。冬場は野菜も少なくなるが、春になるとゼンマイやタケノコなどの山菜が売り場をにぎわす。その後はピーマン、ナス、米ナスなど、高知ならではの野菜が並び、初夏を告げる。
 野菜のほかにも食材の豊富な嶺北地域。地元で育てる土佐あかうしの精肉、店内手作りのあかうしハンバーグ、地元の酒蔵「桂月」の酒かすなどもあり、「十分な量ではないが、楽しみに寄ってくださるお客さまもいらっしゃいます」と和田浅広店長。土佐れいほくのゆず製品、地元の米、米粉など、特産品を集めたギフトコーナーもある。
 11月23日には駐車場で「土佐町産業祭」が開催され、同店はマグロの解体を行う。新鮮なマグロを味わう絶好の機会、お近くの方はぜひどうぞ。


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 所在地  土佐郡土佐町土居284―1
 電話   0887・82・2810
 生産者数 約300人
 売場面積 約6平方メートル
 営業時間 午前9時〜午後7時(11〜3月は午後6時半まで)
 休み   毎月第4日曜
 駐車場  15台

みどりの広場 | 高知県農業協同組合中央会

《うちんくレシピ》 四方竹チャーハン

《うちんくレシピ》 四方竹チャーハン

【材料・4人前】
 ご飯…800グラム、焼き豚…120グラム、四方竹…200グラム、ニンジン…80グラム、タマネギ…100グラム、油…大さじ2、塩…大さじ1/2、こしょう・しょうゆ…各少々

【作り方】
 (1)焼き豚、ニンジン、タマネギは5ミリに角切りする。四方竹は薄く斜めに切り、ゆがいておく。
 (2)(1)を油で炒め、ご飯を加えて炒める。塩、こしょうで味を付け、仕上げにしょうゆを回し入れて香りをつける。(提供:JA南国市園芸女性部)

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